2006年08月04日
富本先生の陶箱の秘密
磁器で、陶箱を作る。
磁器の技術を知るものなら、おそらく粘土での型を、石膏でかたどりして、い込みの技術で作るだろう。事実人間国宝を名乗る人でも、失敗の少ないこの方法を取る。
しかし、富本先生は、磁土の塊を完全に水分が抜けるまで乾して、削りだして作っている。
長時間かけて削るなかで、想いの形に仕上げていく。実際は、見本をもとに助手が多くの作業を手伝っているが、形やデザインに妥協のない富本は、若きロクロ名人と呼ばれた近藤悠三が助手となって、先生の見本を手本に、ロクロをみごとに薄くきれいに引いてしまった時の作品をみて、形が見えてないと、すべて割ってしまった。このくやしさをバネに近藤の研究も大きな1歩を始めるのだが、
いくら技術がすぐれていても、悪い形を、いくら薄くきれいに作ってもいいものが出来ない。と、きびしかった。
磁器の技術を知るものなら、おそらく粘土での型を、石膏でかたどりして、い込みの技術で作るだろう。事実人間国宝を名乗る人でも、失敗の少ないこの方法を取る。
しかし、富本先生は、磁土の塊を完全に水分が抜けるまで乾して、削りだして作っている。
長時間かけて削るなかで、想いの形に仕上げていく。実際は、見本をもとに助手が多くの作業を手伝っているが、形やデザインに妥協のない富本は、若きロクロ名人と呼ばれた近藤悠三が助手となって、先生の見本を手本に、ロクロをみごとに薄くきれいに引いてしまった時の作品をみて、形が見えてないと、すべて割ってしまった。このくやしさをバネに近藤の研究も大きな1歩を始めるのだが、
いくら技術がすぐれていても、悪い形を、いくら薄くきれいに作ってもいいものが出来ない。と、きびしかった。
Posted by こやまあきゆき at 01:04│Comments(0)