京都近美の福田平八郎展の見所

こやまあきゆき

2007年04月30日 01:13

日展の京都の画壇で、実にすばらしい作品を残した福田平八郎先生の展覧会が京都の近代美術館でも開催されている。
http://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionArchive/2007/354.html
先生の作品を見所を私が書くのもおこがましいが、すばらしい作品の鑑賞の手引きとして、まずは、中盤ままでの、細密な描写の見事な作品群がすばらしい。一人の画家としての卓越した表現力と、当時の画家に求められた卓越した描写力にまずは感服する。美術団体は、文展・帝展の流れを組む「日展」が先生の活動の場となった。ちなみに別の流れとなったのが、「院展」や「創画会」。
しかし、そんな美術史より、作品がいいかどうかは、個々の問題。福田先生の作品は、実に見事で、晩年、精密な描写から、デザイン的な福田的表現が誕生した。もっとも効果的に、モチーフを表現していく喜びを、福田作品は端的に表現している。不思議なことに、人目見れば福田作品とわかる流れが晩年うまれる。ここで一つの福田先生のエピソード。
福田先生は、陶芸家冨本憲吉と出会い、3つの陶彫した「平」の陶印を記念に彫ってもらった。以来晩年んの多くの作品に「平」作品が、見できる。当日作品チェックしてみたら。

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