鳴滝の鈴木卓司さん

こやまあきゆき

2006年07月22日 02:04

衣かけの道を金閣寺・龍安寺・仁和寺と進んでいくと、道が5つに分かれる福王寺にくる
この近くに伝統工芸で、赤絵の卓司と呼ばれた陶芸家の工房がある。
日本庭園・お茶室に面した工房で黙々とコウチや色絵の作品に取り組む。
その略歴は、少し異端児。
登り窯のある名門の家に生まれ、若かりし時から「チャーチル会」のメンバーと絵を描き、展覧会も出品していた。大学で仏教哲学を学び、名門洛南高校の教師となるが、やがて陶磁器に絵を描く喜びを知って、東京芸大教授。人間国宝になった「田村耕一先生の指導を受け」陶芸家の道に。
乾山ゆかりの鳴滝の地を、自身の生涯の地として制作に没頭する。
実は、私の叔父に当たるのだが、陶芸家としての価値観も行き方もまるで違うのに、鳴滝の工房に行くと実に落ち着く。そしてもう一つ。顔がそっくりとよく言われる。