フレンチの鉄人の陶彫

こやまあきゆき

2006年08月06日 23:05

教え子の一人に「エルゴビバームス」の料理長を勤めた、大塚チェフがいた。
京都新聞にフレンチの連載を担当し、料理がカラーで載ったのだが、本人はこの話を受けるに当たって、円山陶芸倶楽部(075-551-4198)に入門してきた。
器も自分ですべて作りたかったようだが、最低1ケ月ぐらい、成形から完成までかかるため、とりあえづ入門された。主に私と京都芸大名誉教授の父が、指導に当たったが、何よりも彼が、氷の彫刻の技術で、粘土を彫刻したいと言い出した事だ。そのために磁器の粘土の塊を完全に乾燥さしてから、石を削るように、削る方法を選択したため、完成までに2ケ月以上かかったが、残念ながら、窯のなかで、亀裂がはいってしまった。彼は、それを見るなりもう一度やりますと磁土の塊を持って帰った。
完成した作品は、当時エルゴの店内に飾られていた。その後、信州のお蕎麦やのお嬢さんと結婚されて、作品も信州へ飛んで言ったようだ。