浅井忠と関西美術院展

こやまあきゆき

2006年10月17日 00:10

10月17日から「京都市美術館」で開催される『浅井忠と関西美術院』展は、京都の洋画壇を理解するうえで、必見の展覧会だ。国立の「京都工芸繊維大学」の前身の「京都高等工芸学校」のの教授に就任した浅井忠(元東京美術学校教授)が開いた洋画研究所。これが『関西美術院』となり黒田重太郎・安井曽太郎・梅原龍三郎らあまたの洋画家が育っていった。実は、私の父、陶芸家の小山喜平(京都芸大名誉教授)もここで学び、この時鈴木治・山田光などの走泥社を八木一夫と設立した二人(京芸・大芸の各教授になった)や森野泰明(日展)など陶芸家として実績のある作家らもここで絵画を学んでいる。京都の熱き画家達の想いを芸術の秋に感じてみよう。