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アート/芸術  |東山区

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プロフィール
こやまあきゆき
こやまあきゆき:陶芸家 
「円山陶芸協会」代表
「民族芸術学会」会員〔食文化)
「ふるさとテレビ顧問」(農水省外郭団体)
「NPO京都生活環境つくり21」理事
財団法人「うどんミュージアム」館長
陶芸集団チェラミスタ代表幹事
長尾谷高校・つくば開成高校元講師。(陶芸)
京都市公立小学校他で約15年間陶芸指導。
京都市工業試験場陶磁器研修科終了。
京都府陶工訓練校専攻科終了。
京都産業大学外国語学部卒業。京都生まれ。
財団法人「京都国際学生の家」OB
「京都市展」「日展」ほか200回以上の展覧会に出品。
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Posted by 京つう運営事務局 at

2007年02月23日

北座と一力亭と万亭

京都の南座の向かいにある「北座」。八橋の「井筒屋」さんの建物。しかし屋根には、「南座」と同じように家紋などがある。現在の形は「阿国歌舞伎400年」を記念して改装された。色々なお話しを総合すると、「井筒屋」さん(津田家)は、元々、大石蔵之助が世間を欺く為に遊興にふけった「万亭」(伏見)を経営していたのだそうだ。祇園に移って「一力亭」と改められ、これを譲って四条の北に「井筒屋」の芝居小屋を開いたそうだ。この界隈には、無数の小屋が出来たそうだが、その中で芝居小屋として幕府から正式に許可を受けた7軒だけが、家紋などを屋根に付ける事を許可された。しかし時代の流れの中やがて4つになり、「北座」「南座」となり、最後に「南座」が残った。つまり「井筒屋」は、れっきとした「北座」のルーツだった。「一力亭」の格式の高さもうなづけるところ。  

Posted by こやまあきゆき at 23:30Comments(0)演劇・舞台

2007年02月23日

近世都の工芸・京都文化博物館

2月24日(土)から3月31日(土)まで、三条高倉の「京都文化博物館」で、「近世都の工芸」展が開催される。京焼の手本として「仁清写し」という言葉もある『野々村仁清』や『尾形光琳』『尾形乾山』『青木木米』『本阿弥光悦』を始めとする、京都の陶磁器・染色・漆芸を一望できる。
そこで、やはり陶芸家の立場で、見所と一つとして、茶道との関係を述べておきたい。日本の工芸は、桃山時代に大きな華を咲かせた。しかし南蛮・信長・秀吉に代表される豪華な大名茶や建築との関連の文化と、茶道から起こった「ワビサビ」に代表される文化という相反する美意識が工芸技術の進歩の中で、各々の道を歩み始める。一つの参考までに茶道の創生期の系譜を記しておく。
茶祖    村田珠光
弟子    志野宗信・北向道陳・牡丹花肖柏・志野道耳・足利義政
志野道耳ー武野紹鷗-その弟子ー今井宗久・千利休・細川幽斉・津田宗達
千利休の弟子
       山上宗二・古田織部・南坊宗啓・荒木道薫・高山右近・芝山監物・瀬田掃部・細川三斉
       織田有楽・藪内剱仲・千少庵・織田信長・豊臣秀吉・千道安
千少庵(以後直径)ー千宗旦(元伯)-江岑(表千家の系譜へ)・・・隋流・尾形乾山
                 同上  -仙叟(裏千家の系譜へ)・・・
                 同上   ー一翁(官休庵の系譜へ)・・・
                 同上 他にー松尾宗二・三宅喜斎・山田宗徧・杉木臣普・藤村庸軒
千道安ー金森長重ー金森宗和
  同上-桑山宗仙ー片桐石州ー松平不昧公
古田織部ー近衛信尋・徳川秀忠・本阿弥光悦・小堀遠州
小堀遠州ー松花堂昭乗・徳川家光・江月・沢庵

上記○ー△・▲・▽は、△・▲・▽が、○から共に茶を伝授された事を指しているが、茶道は千家が三千家として、それぞれ研鑽を続けていく中でより確立された道と、織部などから展開する大名茶の道でそれぞれに文化が花開く。また、初期においては、大名や時の権力者が大きな役割をになっている為に、単純に子弟関係というだけの位置づけでは表現できない。この図は、あくまでも近世工芸展に登場する人物の関係図の参考にしていただく為に記する物である。京都には、茶道資料館や楽美術館、野村美術館などで専門的に学ぶ事が出来る。また「淡交社」からは、多数の専門書が出版されているのでより詳しく調べたい方は、そちらでお調べ下さい。尚、三条と四条の真ん中ぐらいの河原町の東側に、お茶関係の本の専門店があります。ご参考までに。  

Posted by こやまあきゆき at 00:23Comments(0)京都の展覧会情報