染付け絵の具の作り方

こやまあきゆき

2007年06月15日 22:56

日本では、コバルトを使った紺の絵の具を染付けと呼ぶのは、染色の呼び方。
面積の広い部分は、「だみ筆」という太い筆にたっぷり絵の具を染まして描く。
この時、筆の先を下げると、一気に絵の具が出るので、急いで書く。
最後に溜まった絵の具を、だみ筆で吸い取る。
「呉須」の名は、中国の「呉」に由来するが、特に、渋い日本人好みの染付けは、「呉須」でかいたものである。「青華」は中国人の呼び方。清朝などの鮮やかなイメージがある。
これは、コバルトがイスラム圏から中国に持ち込まれた時。マンガン・鉄などの不純物が多かったので、自然に渋くなったもの。日本では、このイメージを出す為に鉄やマンガンを含んだものを加える。
鉱物の精製技術が進むと、純粋なコバルトが取れ、純還元で焼くと鮮やかな青になる。
同じ絵の具でも、酸化で焼くとやや渋い。炭化はもちろんだが、高温では炭化しない.

コバルトは、他の金属の10分の1位で紺色に発色する。
絵の具のベースは、白土。

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