上絵と金銀彩

こやまあきゆき

2006年10月19日 23:38

京焼き展が開催しているので、基本知識として、絵付けと金銀彩について書きましょう。
基本的に、器を、800度ぐらいで素焼きした、すぐ絵具で書く下絵付けは、その上に釉をかける為に、釉の下に絵が書いてある為で、釉は、1230~1300度位で焼いた上に、絵付けをして、再び800度くらいで焼く絵付けを、上絵付け。といいます。赤・青・緑・黄のうち、赤と黄は、鉄。緑は、銅。青(紺)は、コバルト。これが昔の絵付けの基本です。最近は、様々な金属も使われていますし、セレンの朱色なども、クラフトによく使われていますが、特に変わったのは、金と銀です。元々金は、赤絵を焼いた上に塗り重ね、わずかに赤が溶けて金を引っ付けていたので、こすると取れやすく。焼く温度が上りすぎると、金は、赤絵の中に溶け込んでしまいました。最近の金は、水金と呼ばれ、いっしょに熔ける成分にふくまれており、銀もバナジューム銀とよばれる溶液で銀色に見せていますが、メタリックぽいもので、本物の金銀は、高価な一品物にしか使われません。しかも銀は、時間と共に黒く変色する為に、これを変色ささない為に、プラチナをつかったのが、最初の人間国宝「富本憲吉」です。

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